陶器について
陶器の魅力
使い続けることで育つ価値
陶器は、使い続けることで美的価値・使用価値の両方が高まります。
私たちは、愛着を持って器を使い続けていただくためには、耐久性・実用性に加え、道具自体が備える芸術性や美しさも欠かせないと考えています。
表情が変化する「エイジング」の魅力
使い込むほどにやわらかく、なめらかになっていく革製品。
体型に合わせて馴染み、風合いが変化していくジーンズのように、時間の経過と共に現れる変化こそが、陶器ならではの魅力です。
自然と人の創造性
自然の恵みから生まれる器
陶器は「土」「水」「炎」という自然の産物と、人間の創造性の融合によって生まれます。
現代では技術の進歩により、陶器の生産も工業化が進んでいますが、私たち道祖土和田窯では、手仕事によるものづくりにこそ、語りきれない魅力が宿ると信じています。
職人の感覚
職人は、粘土に触れた瞬間の感覚から、その土の状態を瞬時に読み取り、細やかな調整を積み重ねて器を形にしていきます。
粘土の質、水分量、天気、気温や湿度など、器づくりの現場には、数値では捉えきれない自然の要素が常に関わっています。
自然と向き合う
人類最古のテクノロジー
最も古い焼き物の破片は、約2万年前の旧石器時代の陶片とされています。
陶器は、火の力によって物質を変化させる、人類が手にした最古のテクノロジーの一つです。
最後は窯に委ねる
素材の多くが自然の産物である陶器は、人間がどれだけ丁寧に作っても、最終的には窯の中に委ねるしかありません。
私たちは、人の限界を自覚しながら、「自然に委ねる」「自然から頂く」という姿勢で土と向き合っています。
美しさと責任
ヒトとモノとの健全な関わりは、世界を美しくすることにつながり、その先には環境問題への意識も含まれます。
自然から素材を頂くからこそ、責任あるものづくりが必要であると、私たちは考えています。