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検品の基準について

弊店で取り扱っている商品は全て生産時に検品を行っております。

道祖土和田窯の器は全て手仕事で作られるため、それぞれの器に個性がございます。
陶磁器の特徴、弊店での検品基準を下記に記載いたしまので、ご理解とご了承の上、ご購入をお願い申し上げます。

基本方針

生産上における、防止が可能であるにも関わらず発生した事象に関しては不良品としております。

生産工程上及び窯内において発生した、不可抗力による事象かつ、通常使用において影響がないと判断した器は良品としております。

器の個体差について

・貫入
陶磁器の釉薬(うわぐすり)の部分にできる細かいひび模様を表します。 これは焼成後の冷却時に陶土と釉薬の収縮度の差によって生まれる模様です。

亀裂のようなヒビではないため、液体等が陶土まで浸透することはございません。器の表情のひとつとしてお愉しみください。

・ピンホール
素焼き時に素地に残った空気や有機物が焼成時に小さな穴として残る場合がございます。 弊店では入荷時に作品の検品を行っておりますが、使用上で問題がないと思われる小さなピンホールにつきましては器の表情として良品扱いをさせて頂いております。

・鉄粉
陶器の焼成時に陶土に元々含まれる鉄分が酸化し、表面に黒い点として現れる場合がございます。

基本的には良品としておりますが、鉄粉が広い面積に発生しているものは不良としております。


・釉薬のムラ
釉薬はひとつひとつの器に手仕事で施されています。そのため、厚みが均一でない場合がございます。釉薬のムラは「器の景色」として古くから鑑賞の対象とされているため、弊店では基本的に良品として扱っております。

・絵付けのかすれ/にじみ

絵具の厚みや焼成時の温度・気候などによって絵付けの仕上がりも異なるため、基本的には良品として扱っておりますが、過失によるものは不良としております。

・成形のゆがみ
器の多くはろくろや手びねり、型での成型によって作られます。いずれも伝統的な製法で人の手から生み出されるため、完全な左右対称でなかったり、高さが異なったりと、仕上がりに個性がございます。

陶器の表情として捉えているため、多少の歪みは良品として扱っておりますが、大きく歪みのある器につきましては不良としております。

・高台のがたつき
成型のゆがみと同じく、高台の高さや厚みに個体差がございます。検品時に大きくがたついているものは不良品と判定しておりますが多少のものは良品と判断しています。

検品時に砥石で仕上げをしておりますが、もし、がたつきが気になる際には砥石や紙やすりなどで高台を削って頂くと器が安定します。

・ひび・欠け
使用上の品質に問題が懸念されるひび・欠けにつきましては入荷時に不良品扱いをしております。

陶器は同じ器が一つとして存在いたしません。ご購入前に実物の商品をご確認されたい場合はご連絡下さい。実物画像など可能な限りご説明をさせて頂きます。