道祖土和田窯のうつわあわせ
「この器、家だったらこんなふうに使いたいね」
そんなスタッフの会話から生まれた、ちょっとリアルなうつわの使い方いろいろ。
日常のごはんも、器が変わると気分が変わる。
お気に入りの食材やレシピに合わせて器を選んでみると、不思議と食卓にわくわくが増えていきます。
道祖土和田窯のうつわは、シンプルなのにどこかあたたかくて、毎日の中に自然となじんでくれる存在です。
そんな器たちとの暮らしを、私たち目線でご紹介しています。
スタッフMさんのうつわあわせ
おうち餃子パーティー
SNSで見かけた、えびと豆腐の水餃子。
組み合わせがおもしろくて、おいしそうで、つい真似して作ってみたくなった。
えびのぷりぷり感と、豆腐のやわらかさ。
そこにたっぷりのシソを加えて、自家製の梅醤油をかけると、すっと軽くて、さっぱり。
使った豆腐は、真岡の「とうふ工房豆三」さんのもの。
国産大豆100%で、無添加。ふんわりとしていて、やさしい味。
丁寧につくられたものって、素材のままでこんなにおいしいんだなあって、しみじみ思う。
器は、益子の青磁釉。
すこし青みがかった釉薬が、水餃子の白と、シソの緑をきれいに引き立ててくれて、目にも涼しげ。
器ひとつで、気持ちまですーっと整うような気がするから不思議。
餃子にはビール、のつもりだったけど、今日はハイボールを。
きりっと冷えた炭酸が、さっぱりとした餃子とよく合う。
「どっちが合うかな?」なんて言いながら過ごす、気楽でにぎやかな夜。
家で2人、気取らず、おいしく、ゆっくり。
そんな穏やかな餃子パーティーもいい。
スタッフOさんのうつわあわせ
晩酌セット
いつものおつまみに、今日は少しだけ手を加えて。
「益子西洋野菜研究会」のディルと、レモンで仕上げた唐揚げ。
お隣の真岡市にある「とうふ工房豆三」の無添加豆腐に桃を合わせた白和え。
庭のローズマリーにアンチョビを合わせたポテトサラダ。
どれも爽やかで、ビールがすすむ。
料理に気合いを入れた分、器は引き算。
黒釉と糠釉のモノトーンが、料理をきりっと引き立ててくれる。
益子のクラフトビール醸造所「Mingel Farmhouse beer & bread」のビールを2人で分け合いながら、ゆったりと晩酌を楽しむ夜。
mashiko 4寸丸皿φ120
商品をみるスタッフHさんのうつわあわせ
Nepalese curry day
野菜をたっぷり使ったネパール風カレーが、最近のお気に入り。
スパイスの香りが立ちのぼるキッチンで、アチャールやタルカリを少しずつ準備していく時間が、なんだか心地いい。
器は、道祖土和田窯の4寸丸皿。
素朴でやわらかな佇まいが、少しずつ盛りつける副菜にちょうどよくて、ひと皿ひと皿が、小さなごちそうのように見えてくる。
今日は、益子のインドカレーの名店「けらら」の店主に教えてもらったアチャールを中心に、益子の新鮮な野菜でつくったタルカリとザブジも添えて。
味も色合いもにぎやかで、スパイスの香りに思わず笑みがこぼれる。
チキンカレーとライスは、mashikoの楕円鉢に。
余白のあるかたちが具材をふんわり受け止めて、カレーの鮮やかな色もやさしく映える。
器の組み合わせをあれこれ考える時間も、「今日はどんなふうにしようかな」って、カレーの日の楽しみのひとつになっている。
食後には、益子の土色を感じられるドリッパーとサーバーで、ブラジルの深煎りコーヒーを。
フルーティーで軽やかな味わいが、カレーの余韻にぴったりで、気分をすっと整えてくれる。
カレーの色、野菜の色、器の釉薬の色。
どれもがビタミンみたいに、目にも心にも元気をくれる。
そんな「Curry day」は、わたしにとって大切な、日常のごちそう。

スタッフTさんのうつわあわせ
抹茶ラテの時間
午後の光が静かに差し込むころ、私はそっと黒釉のsansai碗を手に取ります。
艶やかな黒に、ふんわりとした抹茶ラテの緑が映えて、それだけで少し特別な気持ちになるのです。
今日のおともは、益子の銘菓「赤羽まんぢう」。
素朴でありながら、どこか品のある甘さは、あの人間国宝・濱田庄司も愛した味です。
黒糖の香りがふわりと広がって、抹茶ラテのやさしい苦みと寄り添うように馴染んでいきます。
ひと口、またひと口といただいているうちに、まんぢうはあっという間になくなってしまって
——それが少しだけ、寂しくて。そんなときは、ラテにお砂糖をひとさじ加えて、やさしい甘さを足してみるのです。
小さな自分へのご褒美のように。
慌ただしい日常の中にそっと差し込まれる、私だけの静かな時間。
器のぬくもり、菓子の甘み、ラテの香り。
すべてがやわらかく溶け合って、心をほぐしてくれる…
そんな「抹茶ラテの時間」。
スタッフTさんのうつわあわせ
ゆっくり、休日のごほうびブランチ
ゆっくり起きた休日は、ちょっと贅沢なブランチを。
窓から差し込む光を感じながら、益子の「Mingel Farmhouse beer & bread」のカンパーニュにバターを塗って、アボカドをたっぷりスライス。
そこに、益子の「薄羽養鶏場」さんの卵で作ったポーチドエッグをとろりとのせて。
仕上げに、クミンが香るデュカと、削りたてのパルミジャーノチーズ。
香ばしさとコクのバランスが絶妙で、食べるたびにちょっと嬉しくなる朝。
器は、シンプルなcanvasプレートがちょうどいい。
どんな素材もすっと受け止めてくれる、頼れる一枚。
マグカップは、飴釉と糠釉のやわらかな2toneのマグカップ。
そこに淹れたのは、エチオピアの浅煎りコーヒー。
フルーティーで軽やかな味わいに、気分もふわっと上がっていく。
ちょっぴり丁寧な食事が、日常をちょっと特別に変える気がする。
またお仕事がんばろう。
スタッフOさんのうつわあわせ
冷やし中華と小鉢
夏になると、ひんやり冷たい麺が食べたくなる。
今日は冷やし中華に、野菜の小鉢を添えて、体にやさしいお昼ごはん。
使っているのは、道祖土和田窯のcanvas丸鉢。
たっぷり盛ってもバランスがよく、冷たい麺料理が涼やかに映える。
冬はラーメンや煮物にもぴったりで、季節を問わず食卓で活躍してくれるお気に入りの器。
具材には、地元・益子の元気な夏野菜を中心に。
卵は「薄羽養鶏場」さんのもの。自然な環境で育った鶏が産む、色が濃く、味わい深い卵です。
ハムは、安心・安全にこだわっている益子で長年愛されるとんたファミリーさんの国産豚のハム。
そこに自家製のガリを添えて、さっぱりと仕上げる。
冷やし中華だけではちょっと物足りない日には、2toneの小鉢に色とりどりの野菜を添えて見た目から元気に。
不足しがちなビタミンもとれるし、彩りもぐっと華やかに。
「今日は何をどの器に盛りつけようかな」
そんな小さな楽しみを重ねていくと、ふだんのごはんがちょっと特別に感じられるから不思議。




























